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資料館たより8-1


白亜紀資料館スタッフです。
今回の資料館だよりは、前回の「第2回白亜紀資料館クイズ」の解答編となります。
そのため、よろしければ前回の記事をご覧になった上で今回の記事を読んでいただけると幸いです。


前回は御所浦にまつわる問題を全3問で出題させていただきました。
どうでしょうか?第1回に比べると少しだけ難しくかったかもしれませんね。

ではお待ちかねのクイズの答え合わせに参りたいと思います。


まずは第1問からです。
第1問は

「御所浦からは『国内最大級の恐竜』の肋骨の化石が発見されていますが、その恐竜の全長(頭から尻尾までの長さ)は何メートルと考えられているでしょうか?」

という問題でした。

この問題の答えは資料館HPのトップにある「国内最大級恐竜化石発見」というバナーから特集ページ(に飛んでいただくと、そちらに掲載されています。
この特集ページ内では「近縁の竜脚類の骨格を参考にすると、全身の長さは約15mと推定され、国内最大級(九州では最大)の恐竜と考えられます」とあります。ここから、第1問の正解は「約15m」ということがわかります。

この国内最大級の肋骨の化石について簡単に解説をいたしますと、これは白亜紀(約1億年前)の御所浦の地層から発見されたもので、長さ約1.4mの肋骨の一部であると考えられています。その大きさや形状から推定すると、この肋骨の持ち主は体長約15mもある大型の草食恐竜であると考えられます。

資料館たより8-2
化石をもとに復元された肋骨

資料館たより8-3
推定される草食恐竜のサイズ


続きまして第2問の正解です。
第2問は

「御所浦を含む天草は、令和2年度4月から天草の自然を広く活用した独自の活動を始めましたが、その活動の名前は何でしょう?」

というものでした。

一見難しそうな印象を受けるかもしれませんが、実は答えはとても分かりやすい場所に隠されていました。
今皆さんがご覧のこの記事ですが、この記事のトップに大きく「海にうかぶ博物館 あまくさ」という文字が確認できると思います。この「海にうかぶ博物館 あまくさ」というのが、天草が今年4月から新しく始めた独自の活動の名前でした。

問題は「海に〇〇〇博物館 あまくさ」の〇〇〇に入る言葉をお答えいただくものだったので、正解は「うかぶ」となります。

資料館たより8-4
「海にうかぶ博物館 あまくさ」のイメージ

「海にうかぶ博物館 あまくさ」は、これまでのジオパークj活動を通じてつちかってきた経験を活かし、天草の自然をもっと広く活用し、多くの団体や個人と連携した総合的な情報発信を行うことで、これまで以上に地域の皆さんに参加していただけるような活動を目指しています。詳しい活動に関してはこちらをご確認ください。


次は最後の問題、第3問の正解です。
第3問は

「御所浦で2番目に発見された恐竜の化石で、日本国内でも最大級の肉食恐竜の歯の化石は、御所浦の何という場所で見つかったのでしょうか?」

でした。

この問題は少し難しいということでヒントとして「恐竜の島・御所浦」のページを出していました。
皆様どこが正解かお分かりになったでしょうか…?
地図をよ~く眺めていただくと、右下の方に問題文で提示した肉食恐竜の歯の化石と同じ形のイラストが見つかると思います。
そこをクリックもしくはタップしていただくと、「白亜紀の壁」という縞模様の崖の写真の載ったページが開きます。
そうです、この「白亜紀の壁」が国内最大級の肉食恐竜の歯が発見された場所になります。

ですので、第3問の答えは「白亜紀の壁」となります。
資料館たより8-5
白亜紀の壁


白亜紀の壁はおよそ1億年前、その名の通り白亜紀の地層からなる高さ約200メートルにも及ぶ巨大な崖です。
ここでは浅い海、干潟、河川や湖沼など、様々な環境で堆積した地層が観察されます。
日本最大級の肉食恐竜の歯の化石は1997年3月の調査でこの崖から発見されました。
発見された部分の長さは6.4cmですが、折れた先端部分を復元するとその長さはおよそ10cmにも及び、これは国内で発見された中では最大となります。


これで3問すべての解答と解説が終了しました。
全問正解の人もそうでない人も、クイズに挑戦する前より御所浦について少しだけ詳しくなれたのではないでしょうか?
資料館だよりでは、今後もこのようなクイズや解説を通して御所浦をより身近に感じてもらえるような企画を行ってまいりたいと思います。
また、今回と前回のクイズでご紹介した化石は御所浦白亜紀資料館にて実際に展示を行っております。
5月末には臨時休館も終了し、6/2からは通常通り開館しておりますので、資料館だよりを通じて興味を持たれた方は是非御所浦にお越しください。その際は、当館HP「来館者の皆様へのお願い」をご一読、ご了承の上でお越しくださいますようお願いいたします。


それでは、今回の資料館だよりはこれにて失礼いたします。
白亜紀資料館スタッフです。
今回は早くも第2回目のクイズ企画を行いたいと思います。
題して「第2回白亜紀資料館クイズ」です!!
資料館たより7-1


2回目となる今回も、白亜紀資料館や御所浦にまつわる問題を皆様にお出ししていきます。
前回同様、その答えやヒントは白亜紀資料館HP内のどこかに掲載されていますので、注意深く探してみてくださいね。また、解答と説明は次回の記事で発表させていただきます。

それでは、さっそくクイズの方に参りたいと思います。
今回も全3問の出題となります。全問正解目指して頑張ってください!

では、第1問!!(難易度★★☆)

 御所浦からは「国内最大級の恐竜」の肋骨の化石が発見されていますが、その恐竜の全長(頭から尻尾までの長さ)は何メートルと考えられているでしょうか?

資料館たより7-2
御所浦から発見された国内最大級の恐竜化石の肋骨(実物化石)


続いて第2問!!(難易度★☆☆)

 御所浦を含む天草は、令和2年度4月から天草の自然を広く活用した独自の活動を始めましたが、その活動の名前は何でしょう?
以下の〇〇〇に入る言葉をお答えください。
「海に〇〇〇博物館 あまくさ」


そして最後の第3問!!(難易度★★★)

まずは以下の画像をご覧ください↓
資料館たより7-3

画像は御所浦で2番目に発見された恐竜の化石で、日本国内でも最大級の肉食恐竜の歯の化石です。
この化石が見つかったのは御所浦の何という場所でしょうか?

第3問は少し難しいので、ヒントのページはこちら→(「恐竜の島・御所浦」の野外見学地
ページを参考にしつつ答えを探してみてくださいね。


それでは、第2回白亜紀資料館クイズ~出題編~は以上の3問になります。
繰り返しになりますが、解答と解説は「御所浦白亜紀資料館だより」の次回の更新で発表いたしますのでお楽しみに!
資料館たより6-0

白亜紀資料館スタッフです。
今回は前回出題した「第1回 御所浦白亜紀資料館クイズ」の解答と解説になりますので、前回のクイズにまだ答えておられない方は先にチャレンジしたうえでここから先をご覧ください。


さて前回のクイズですが、皆様いかがだったでしょうか?
人によっては「簡単すぎる!」と感じられた方もいるかもしれませんし、また人によっては「ちょっとむずかしいな」と思われた方もいるかもしれません。
何はともあれ、さっそくクイズの解答と解説を発表したいと思います。


第1問は

 御所浦は「化石の島」と呼ばれていますが、もう一つ「〇〇の島」とも呼ばれています。この〇〇に入る言葉は何でしょうか?
 
という問題でした。

この問題の正解は…「恐竜」の島です!!

資料館たより6-1
地元物産館の看板に大きく記された「恐竜の島」

これは結構簡単だったかもしれませんね。

御所浦は1997年の発掘調査で初めて恐竜の化石が発見され、以降「恐竜の島」と呼ばれるようになりました。
豊富に化石が産出することから「化石の島」とも呼ばれています。
資料館たより6-2
御所浦で最初に発見された植物食恐竜の足の骨の化石


この調子でどんどん参りましょう!

第2問は

 この3月に御所浦地域唯一の小学校では卒業式が執り行われ、その際に卒業生の保護者たちが作成したとある化石の記念碑が校門に設置されました。その化石とはなんでしょう?

という問題でした。

これは一見「そんなの御所浦の人しか知らないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、実は白亜紀資料館のHPを実際に確認していただくと、すぐ答えがわかります。
資料館HPを開いていただくと、下の方に「News」という項目がありますが、そこに「地元小学校の卒業記念碑にアンモナイト」という見出しがあります。
そうです、ここまで読んでいただくとお分かりかと思いますが、とある化石の記念碑とは、アンモナイトの記念碑のことでした。

よって、第2問の正解は「アンモナイト」となります!
資料館たより6-3
小学校前のアンモナイト記念碑

このアンモナイトについてもう少しだけ詳しく説明いたしますと、このオブジェのモチーフになったアンモナイトは「ユーパキディスカス」という種類で、御所浦の白亜紀の地層から実際に化石が発見されています。
この御所浦で発見されたユーパキディスカスの中には、殻の直径が約60cmのものもあり、その大きさは九州で発見されているアンモナイトの中では最大級です。
そういう意味ではこの御所浦を代表するアンモナイトといってもいいかもしれませんね。
ちなみにこの九州最大のアンモナイトは御所浦町牧島にある「アンモナイト館」という小さな建物で実際に地層に埋まったまま展示されています。
資料館たより6-4
アンモナイト館

当館HPにてオリジナルペーパークラフト「1/40 アンモナイト館」を無料で配信しておりますので、実際に訪れるのが難しい方もこのペーパークラフトを組み立ててその雰囲気をお楽しみ下さい!
また、以前の記事でこのペーパークラフトの紹介も行っておりますので、まだ読まれていない方はそちらもチェックしてみてくださいね。


さて、第1回御所浦白亜紀資料館クイズの解答も残すところ1問となりました。
最後の1問である第3問は

 御所浦の約8500万年前の白亜紀の地層からは新属新種の大型の魚の化石が発見されており、その名前は「アマクサゴショウラ〇〇〇ウオ」といいますが、この〇〇〇に入る言葉はなんでしょう?
 
というものでした。
これはちょっと難しかったかもしれません。

第3問の正解は「アマクサゴショウラ『ムカシ』ウオ」で、〇〇〇の中に入る言葉としては「ムカシ」が正解になります。
資料館たより6-5
アマクサゴショウラムカシウオの実物化石

このアマクサゴショウラムカシウオについて少しだけご説明します。
アマクサゴショウラムカシウオは、問題文にもあるように約8500万年前の白亜紀の地層から発見された魚の化石です。この仲間の化石は今までアジアの海の地層から発見されておらず、今回が初めての発見であり、学術的に非常に価値があります。
また、今まで同じ種類の化石が発見されていないため、新属新種となり、新しく世界共通の正式な名前(学名)が付けられることになりました。学名はアマクサイクチスといい、「アマクサゴショウラムカシウオ」は和名となります。
アマクサゴショウラムカシウオについてもう少し詳しく知りたい方は資料館HP内のこちらをご確認下さい。
また、当館HP内でアマクサゴショウラムカシウオを含む全4種類の塗り絵を無料で配信しておりますので、こちらもぜひご利用ください。


さて、これで第1回 御所浦白亜紀資料館クイズの解答と解説を終わりたいと思います。
御所浦白亜紀資料館のHPでは、この他にも天草地域で見つかった化石等の情報をのせていますので、ご興味がありましたらぜひご覧ください。

それでは、今回の資料館だよりはこれで失礼いたします。


白亜紀資料館スタッフです。
早いもので、臨時休館中にお届けする自宅でできる遊び体験の紹介記事も今回で5回目となります。
前回までの4回を通し、現在白亜紀資料館HP内で公開している自宅で作って楽しめる遊びの紹介は一通り終了しました。
そこで今回は、ペーパークラフトのような実際に手を動かすタイプの体験とは少し趣向を変え、インターネット環境さえあればどなたでもお楽しみいただける体験をご用意いたしました。

その名も…「第1回 白亜紀資料館クイズ」です!!
資料館たより5-0

この白亜紀資料館クイズでは、恐竜と化石の島である御所浦について皆様に楽しみながら学んでいただこうと考え、全3問の御所浦にまつわる問題をご用意しました。
クイズのヒントは白亜紀資料館のHPのどこかのページに載っていますので、ぜひ目をお皿のようにして探していただき、答えを考えてみてください。
クイズの答えと解説は次回発表いたしますので、更新をお待ちください。


それではさっそく参りましょう。全3問のクイズです。

第1問!!(難易度:★☆☆)

 御所浦は「化石の島」と呼ばれていますが、もう一つ「〇〇の島」とも呼ばれています。
 この〇〇に入る言葉は何でしょうか?(ヒント:漢字2文字です)
 資料館たより5-1
(地域の物産館の看板にも大きく「〇〇の島」と印刷されています)

続いて第2問!(難易度:★★☆)

 この3月に御所浦地域唯一の小学校では卒業式が執り行われ、その際に卒業生の保護者たちが卒業生のために作成したとある化石の記念碑が校門に設置されました。その化石とはなんでしょう?
 資料館たより5-2
(実際にそのオブジェが設置されている光景です。うっすら見えるでしょうか…?)
 

最終問題、第3問!!(難易度:★★☆)

 御所浦の約8500万年前の白亜紀の地層からは新属新種の大型の魚の化石が発見されており、その名前は「アマクサゴショウラ〇〇〇ウオ」といいます。この〇〇〇に入る言葉はなんでしょう?
 (ヒント:カタカナ3文字です)
 資料館たより5-3
(アマクサゴショウラ〇〇〇ウオの復元模型)

 
第1回白亜紀資料館クイズは以上の3問となります。
繰り返しになりますが、クイズのヒントはこちらの白亜紀資料館HP内のどこかに必ず載っていますので探してみてください。問題の解答と解説は後日配信いたします。


それでは今回の御所浦資料館だよりはこの辺で失礼いたします。
白亜紀資料館スタッフです。
今回の御所浦白亜紀資料館だよりでは、前回お伝えしたように自宅でもできる遊び体験、その第2弾をお伝えしていきます!

第2弾でご紹介するのはこちら、「1/40スケール アンモナイト館ペーパークラフト」になります。
こちらのペーパークラフトは、前回の紙相撲と同様に白亜紀資料館のHPからダウンロードしてご利用いただけます。
資料館たより2-1

それではさっそく組み立てと紹介に移りましょう!
…と思ったのですが、その前にそもそも「アンモナイト館ってなぁに?」と疑問に思われた方のために、まずはアンモナイト館という建物そのもののご紹介から参りたいと思います。

アンモナイト館は、御所浦町の牧島という島にある小さな博物館で、八角形の外壁にとんがった帽子のような形の屋根が載っているユニークな形状の建物です。
資料館たより2-2

扉を開けて中に入ると、何やら台座のようなものがあり、その上に木箱のようなものが乗っています。奥には白いベンチもあります。
資料館たより2-3

この木箱の蓋を開けて中を覗くと…な、なんと中にはアンモナイトが展示されています!
資料館たより2-4
このアンモナイトは約8500万年前の深い海に生息していた「ユーパキディスカス」という種類のもので、殻の直径は約60㎝もあり、九州で見つかっているアンモナイトの中では最大のものです。
ちなみに、化石の隣にCDが落ちているのはゴミが紛れ込んでいるからではなく、アンモナイトの大きさを比較するスケールのために設置しています。

このように、アンモナイト館とはその名の通り、地層に埋まったままのアンモナイトを展示してある建物のことでした。


さて、アンモナイト館そのものの紹介が終わったところで今回の主題であるペーパークラフトに話を戻したいと思います。このペーパークラフトは先ほど紹介したアンモナイト館を約1/40のスケールで精密に再現したものになります。

まずは簡単に作り方のご説明からさせていただきます。かなり細かい作業になり、また時間もかかりますが、根気よく頑張りましょう!


所要時間:約1時間 対象年齢:小学校高学年~
必要なもの:カッター、カッターマット、定規、のり(木工用ボンドがオススメ)、つまようじなど先の細い棒

白亜紀資料館HPよりペーパークラフトのデータをダウンロードして厚手の紙に印刷します。
 ※その際「アンモナイト館の組み立て解説書」も一緒に印刷しておくと組み立てがわかりやすくなります
②カッターやハサミでパーツを切り出し、説明に従いしっかりと折り目をつけていきます。定規があるとパーツの切り出しがしやすく便利です。山折り、谷折り、切れ込み、切り抜きなど少し複雑ですが、じっくりと確実にこなしていきましょう。
 ※刃物を使った作業になりますのでケガをしないよう十分気を付けてください
③のりしろに液体のりや木工ボンドをつけ、貼り合わせていきます。この際、ボンドやのりを一度紙に出し、針やつまようじなど先の細いもので塗り付けるようにすると作業しやすくなります。
 ※パーツの組み立てがよくわからないときは解説書や実際の建物の画像を参考にしながら組み立ててください。
④全体を組み立てて、完成!!

どうでしょうか?
アンモナイト館の特徴であるガラス張りの八角形の形状や、とんがった帽子のような屋根の形状がよく再現できていると思います。
資料館たより2-5

また、扉を開けてのぞき込むと、建物の中に四角い台座(のぞき窓)や奥にベンチがあるのが確認できるかと思います。
資料館たより2-6

さらに、切り抜いた屋根から屋内をのぞき込むと…アンモナイトが展示されているのが確認できると思います。
化石の隣のCDもしっかり再現されていますね。
資料館たより2-7

アンモナイト館の外に設置されてる立て看板もちゃんと再現されています。
資料館たより2-8
よく見ると看板の盤面の文章もキッチリ印字されていますので、(印刷の設定やプリンターの種類にもよりますが)虫眼鏡などで拡大してみると実際と同じ内容の文章を読むこともできます。ぜひ確認してみてくださいね。

そして最後に、ちょっとマニアックなこだわりの紹介です。アンモナイト館本体の背面に描かれているこの白くて四角い部品…なんだと思われますか?
実はこれ、実際の写真と見比べていただくとわかるのですが、電気のメーターなんです。
資料館たより2-9

このように細部までこだわって設計されたアンモナイト館のペーパークラフト、ぜひお手に取って眺めて楽しんでみてください。
また、現在の新型コロナウイルスの流行が収まりましたら、本物のアンモナイト館にもぜひお越しください。


それではこれで今回の御所浦白亜紀資料館だよりを終わりにさせていただきます。
次回もまた別の自宅で体験できる遊びをご紹介いたしますのでお楽しみに。
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