白亜紀資料館スタッフです。
今回の資料館だよりは、前回の「第2回白亜紀資料館クイズ」の解答編となります。
そのため、よろしければ
前回の記事をご覧になった上で今回の記事を読んでいただけると幸いです。
前回は御所浦にまつわる問題を全3問で出題させていただきました。
どうでしょうか?第1回に比べると少しだけ難しくかったかもしれませんね。
ではお待ちかねのクイズの答え合わせに参りたいと思います。
まずは第1問からです。
第1問は
「御所浦からは『国内最大級の恐竜』の肋骨の化石が発見されていますが、その恐竜の全長(頭から尻尾までの長さ)は何メートルと考えられているでしょうか?」
という問題でした。
この問題の答えは資料館HPのトップにある「国内最大級恐竜化石発見」というバナーから
特集ページ(に飛んでいただくと、そちらに掲載されています。
この特集ページ内では「近縁の竜脚類の骨格を参考にすると、全身の長さは約15mと推定され、国内最大級(九州では最大)の恐竜と考えられます」とあります。ここから、第1問の正解は「約15m」ということがわかります。
この国内最大級の肋骨の化石について簡単に解説をいたしますと、これは白亜紀(約1億年前)の御所浦の地層から発見されたもので、長さ約1.4mの肋骨の一部であると考えられています。その大きさや形状から推定すると、この肋骨の持ち主は体長約15mもある大型の草食恐竜であると考えられます。
化石をもとに復元された肋骨
推定される草食恐竜のサイズ
続きまして第2問の正解です。
第2問は
「御所浦を含む天草は、令和2年度4月から天草の自然を広く活用した独自の活動を始めましたが、その活動の名前は何でしょう?」
というものでした。
一見難しそうな印象を受けるかもしれませんが、実は答えはとても分かりやすい場所に隠されていました。
今皆さんがご覧のこの記事ですが、この記事のトップに大きく「海にうかぶ博物館 あまくさ」という文字が確認できると思います。この「海にうかぶ博物館 あまくさ」というのが、天草が今年4月から新しく始めた独自の活動の名前でした。
問題は「海に〇〇〇博物館 あまくさ」の〇〇〇に入る言葉をお答えいただくものだったので、正解は「うかぶ」となります。
「海にうかぶ博物館 あまくさ」のイメージ
「海にうかぶ博物館 あまくさ」は、これまでのジオパークj活動を通じてつちかってきた経験を活かし、天草の自然をもっと広く活用し、多くの団体や個人と連携した総合的な情報発信を行うことで、これまで以上に地域の皆さんに参加していただけるような活動を目指しています。詳しい活動に関しては
こちらをご確認ください。
次は最後の問題、第3問の正解です。
第3問は
「御所浦で2番目に発見された恐竜の化石で、日本国内でも最大級の肉食恐竜の歯の化石は、御所浦の何という場所で見つかったのでしょうか?」
でした。
この問題は少し難しいということでヒントとして
「恐竜の島・御所浦」のページを出していました。
皆様どこが正解かお分かりになったでしょうか…?
地図をよ~く眺めていただくと、右下の方に問題文で提示した肉食恐竜の歯の化石と同じ形のイラストが見つかると思います。
そこをクリックもしくはタップしていただくと、「白亜紀の壁」という縞模様の崖の写真の載ったページが開きます。
そうです、この「白亜紀の壁」が国内最大級の肉食恐竜の歯が発見された場所になります。
ですので、第3問の答えは「白亜紀の壁」となります。
白亜紀の壁
白亜紀の壁はおよそ1億年前、その名の通り白亜紀の地層からなる高さ約200メートルにも及ぶ巨大な崖です。
ここでは浅い海、干潟、河川や湖沼など、様々な環境で堆積した地層が観察されます。
日本最大級の肉食恐竜の歯の化石は1997年3月の調査でこの崖から発見されました。
発見された部分の長さは6.4cmですが、折れた先端部分を復元するとその長さはおよそ10cmにも及び、これは国内で発見された中では最大となります。
これで3問すべての解答と解説が終了しました。
全問正解の人もそうでない人も、クイズに挑戦する前より御所浦について少しだけ詳しくなれたのではないでしょうか?
資料館だよりでは、今後もこのようなクイズや解説を通して御所浦をより身近に感じてもらえるような企画を行ってまいりたいと思います。
また、今回と前回のクイズでご紹介した化石は御所浦白亜紀資料館にて実際に展示を行っております。
5月末には臨時休館も終了し、6/2からは通常通り開館しておりますので、資料館だよりを通じて興味を持たれた方は是非御所浦にお越しください。その際は、当館HP「
来館者の皆様へのお願い」をご一読、ご了承の上でお越しくださいますようお願いいたします。
それでは、今回の資料館だよりはこれにて失礼いたします。