先日、富岡半島の海岸に生物の映像を撮りに行きました。
岸近くにカタクチイワシの群れがいるのは分かっていましたが、
突然、海面を跳ねはじめ、どんどん岸に打ちあがってきます。
スズキに群れが追われて打ち上がったのでした。岸に打ち上がった
カタクチイワシ はトビの格好の餌です。陸上ではトビの群れが
湧いてきた様に集まり、海の食物連鎖を垣間見ることができました。
カタクチイワシの打ち上げ(縮小475×297)

カタクチイワシ(縮小475×390)
 久々の更新です。お待たせいたしました。
 
 太郎丸・次郎丸の分岐から高い場所には、主に砂岩からなる白岳層が分布します。砂岩の硬く厚
い部分は大きな段差や壁となることが多く、特に次郎丸山頂付近では数回出現し、登山道での障害
となっています。
 この地層は約5000万年前(新生代始新世)の熱帯の浅い海で堆積してできたものです。砂岩に
は時々、巻貝の化石が入っていることがあります。

次郎丸嶽登山道の巻貝化石(縮小475×406)
 姫浦層群の灰色の地層の次は、赤い堆積物からなる地層の「赤崎層」になります。
登山道では、赤色から赤紫色の泥からなる岩石の道を作ります。雨展示には岩石の表面が
滑りやすくなります。
 この地層は約5000万年前(新生代始新世)の熱帯の陸地で堆積してできたものです。
次の地層に変わる直前に、貝類化石を多く含むことがあり、登山道では、長寿の湧水付近
で崩れてきた石に巻貝の化石を見ることができます。この赤崎層は太郎丸・次郎丸の分岐
付近まで見ることができます。
赤崎層の登山道(縮小239×380) 巻貝化石の密集層(縮小351×380)(縮小315×341)
  赤崎層の露出する登山道        巻貝化石の密集する砂岩の転石

 13日に出前授業で天草郡苓北町志岐小学校六年生のみんなと「天草のお宝探検マップ」を
作りました。天草地域の化石レプリカ1つと7種類の岩石を貼り付けて、オリジナルの
岩石図鑑が完成します。岩石にとっても興味のある子供もいて、目をキラキラさせて
作っていました。
 16日には、おっぱい岩と小松海岸、富岡海水浴場で色々な岩石を見ました。
お宝マップ作り(縮小475×351)
  お宝マップを作っています
おっぱい岩観察(縮小475×303)
  おっぱい岩を間近で観察しました
 久しぶり記事をアップします。

 いよいよ秋になりました。野外で過ごしやすい時期です。
 先日、次郎丸・太郎丸嶽に登りました。登山道は登山口から頂上にかけて
 地層が露出しているため、地層の観察をしながら登るのも面白いかも
 と思いました。地層は麓から頂上にかけて3つの層に分かれています。
 今回は、麓から標高120m付近まで露出する姫浦(ひめのうら)層群について
 紹介します。
  ○標高約120mまで
  標高の低い場所に露出する地層は、灰色の細かく砕ける頁(けつ)岩または泥岩から
 なる「姫浦層群」(ひめのうら)です。登山道では、深くえぐれた道を作ります。ま
 た、岩石が細かく砕けて、ザラザラした小石の散らばる地面になります。
  この地層は約8500万年前(中生代白亜紀後期)の深い海の底で堆積してできたもの
 です。とても運が良ければ、アンモナイトなどの化石が見つかるかもしれません。

   姫浦層群の地層と登山道(縮小950×720)(縮小380×288)
      地層の堆積した様子が線になって見えています
登山道の姫浦層群(縮小450×394)
  登山道には地層の傾きが分かる場所もあります
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