白亜紀資料館スタッフです。
今回は前回出題した
「第1回 御所浦白亜紀資料館クイズ」の解答と解説になりますので、前回のクイズにまだ答えておられない方は先にチャレンジしたうえでここから先をご覧ください。
さて前回のクイズですが、皆様いかがだったでしょうか?
人によっては「簡単すぎる!」と感じられた方もいるかもしれませんし、また人によっては「ちょっとむずかしいな」と思われた方もいるかもしれません。
何はともあれ、さっそくクイズの解答と解説を発表したいと思います。
第1問は
御所浦は「化石の島」と呼ばれていますが、もう一つ「〇〇の島」とも呼ばれています。この〇〇に入る言葉は何でしょうか? という問題でした。
この問題の正解は…「恐竜」の島です!!
地元物産館の看板に大きく記された「恐竜の島」
これは結構簡単だったかもしれませんね。
御所浦は1997年の発掘調査で初めて恐竜の化石が発見され、以降「恐竜の島」と呼ばれるようになりました。
豊富に化石が産出することから「化石の島」とも呼ばれています。
御所浦で最初に発見された植物食恐竜の足の骨の化石
この調子でどんどん参りましょう!
第2問は
この3月に御所浦地域唯一の小学校では卒業式が執り行われ、その際に卒業生の保護者たちが作成したとある化石の記念碑が校門に設置されました。その化石とはなんでしょう?という問題でした。
これは一見「そんなの御所浦の人しか知らないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、実は白亜紀資料館のHPを実際に確認していただくと、すぐ答えがわかります。
資料館HPを開いていただくと、下の方に「News」という項目がありますが、そこに
「地元小学校の卒業記念碑にアンモナイト」という見出しがあります。
そうです、ここまで読んでいただくとお分かりかと思いますが、とある化石の記念碑とは、アンモナイトの記念碑のことでした。
よって、第2問の正解は「アンモナイト」となります!
小学校前のアンモナイト記念碑
このアンモナイトについてもう少しだけ詳しく説明いたしますと、このオブジェのモチーフになったアンモナイトは「ユーパキディスカス」という種類で、御所浦の白亜紀の地層から実際に化石が発見されています。
この御所浦で発見されたユーパキディスカスの中には、殻の直径が約60cmのものもあり、その大きさは九州で発見されているアンモナイトの中では最大級です。
そういう意味ではこの御所浦を代表するアンモナイトといってもいいかもしれませんね。
ちなみにこの九州最大のアンモナイトは御所浦町牧島にある「アンモナイト館」という小さな建物で実際に地層に埋まったまま展示されています。
アンモナイト館
当館HPにて
オリジナルペーパークラフト「1/40 アンモナイト館」を無料で配信しておりますので、実際に訪れるのが難しい方もこのペーパークラフトを組み立ててその雰囲気をお楽しみ下さい!
また、
以前の記事でこのペーパークラフトの紹介も行っておりますので、まだ読まれていない方はそちらもチェックしてみてくださいね。
さて、第1回御所浦白亜紀資料館クイズの解答も残すところ1問となりました。
最後の1問である第3問は
御所浦の約8500万年前の白亜紀の地層からは新属新種の大型の魚の化石が発見されており、その名前は「アマクサゴショウラ〇〇〇ウオ」といいますが、この〇〇〇に入る言葉はなんでしょう? というものでした。
これはちょっと難しかったかもしれません。
第3問の正解は「アマクサゴショウラ『ムカシ』ウオ」で、〇〇〇の中に入る言葉としては「ムカシ」が正解になります。
アマクサゴショウラムカシウオの実物化石
このアマクサゴショウラムカシウオについて少しだけご説明します。
アマクサゴショウラムカシウオは、問題文にもあるように約8500万年前の白亜紀の地層から発見された魚の化石です。この仲間の化石は今までアジアの海の地層から発見されておらず、今回が初めての発見であり、学術的に非常に価値があります。
また、今まで同じ種類の化石が発見されていないため、新属新種となり、新しく世界共通の正式な名前(学名)が付けられることになりました。学名はアマクサイクチスといい、「アマクサゴショウラムカシウオ」は和名となります。
アマクサゴショウラムカシウオについてもう少し詳しく知りたい方は資料館HP内の
こちらをご確認下さい。
また、当館HP内で
アマクサゴショウラムカシウオを含む全4種類の塗り絵を無料で配信しておりますので、こちらもぜひご利用ください。
さて、これで第1回 御所浦白亜紀資料館クイズの解答と解説を終わりたいと思います。
御所浦白亜紀資料館のHPでは、この他にも天草地域で見つかった化石等の情報をのせていますので、ご興味がありましたらぜひご覧ください。
それでは、今回の資料館だよりはこれで失礼いたします。